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新型コロナウイルス感染症防止対策 別添資料

新型コロナウイルス感染防止対策として、令和2年4月7日に安倍首相より緊急事態宣言が発令されました。この頃より、3密を避けるよう呼びかけられるようになりました。3密とは、密閉、密集、密接から名付けられた言葉です。
モバイルプラネタリウムにおいて、3密の対応策を以下のように考えています。

1:密閉(換気の悪い密閉空間)

密閉とは窓が無いなどで換気ができない状況をいいます。明るい空間に設置したエアドーム内にて、再現して星空を楽しむのがプラネタリウムです。星空再現を重要視しているため、外光は極力排除しています。ただ、エアドームが膨らんだ状態を保つため、空気の吸入口(1カ所)と排出口(3カ所)を設置し、適切な空気の吸入と排出を行っています。結果として、換気の環境については以下のように現状でも充分に対応できています。

○建築基準法施行令第20条の2第2号より、1人当たりの占有面積から必要換気量を求める方法が示されています。 参考:三菱電機/暮らしと設備
必要換気量(m3/h)=20(m3/h・人)×室の床面積(m2)/1人当たりの占有面積(m2/人)
※ 上式の20(m3/h・人)の意味は、成人男子が静かに座っている時のCO2排出量に基づいた必要換気量です。

①7mエアドームの必要換気量の計算
最大定員:55人、床面積:38m2、
上記のデータより、1人当たりの占有面積は0.70m2/人(=38/55)
これらの数値から次のように求められます。
必要換気量 = 20×38/0.70 =1086(m3/h)・・・毎時1086立方メートル
      = 18(m3/m)・・・毎分18立方メートル

②現在使用中の送風機(PM-450Y)の仕様では次とおりです。
送風量 = 188(m3/m)・・・毎分188立方メートル

③結果
現状の換気量は、必要換気量の10倍以上の数値になっており、換気に関しては問題なしと判断しています。6mと5mエアドームについては同じ規格の送風機を使用するため、状況はさらに良くなります。また、定員数を減らすなどすれば、さらに換気が良くなる数字となります。ただし、エアドーム設置場所の空気を循環していますので、その部屋の換気をよくすることが重要になってきます。

2:密集

密集とは人がたくさん集まるとか、少人数でも近い距離で集まることです。モバイルプラネタリウムではエアドームのサイズで空間の広さが決まるので、入場する人数のみで密集度をコントロールできます。つまり、定員数の決め方で密集度が決まります。具体的には、次のようになります。

パターン①:1人当たりの床面積を約1.0m2確保する場合の定員数を割り出しました。  
パターン②:1人当たりの床面積を通常時の2倍に広げた場合の定員数を割り出しました。
      この広さは、平均的な成人男性が肩幅分の空間を確保したイメージです。

パターン②以上に1人当たりの床面積を広く確保しようとすると、定員数が減りすぎて事業として成り立たない状況になりかねません。よって、この定員数については、主催者様と相談して決めていきたいと考えています。

3:密接(濃厚接触)

密接とは、互いに手が届く距離で会話や発声、運動をすることで、飛沫感染が高まる状況を作ることをいいます。
モバイルプラネタリウム内では、家族や友人以外での大きな声での会話は通常ありません。ただ、「アッ、流れ星だ!」などとお子さまが叫び、その声で回りの方が笑うことはあります。この時に飛沫感染のリスクがあります。飛沫感染はマスクの着用でかなり防げると聞いております。従って、マスクの着用を義務付けることと、解説者より会話はさけるよう注意を促すことで、濃厚接触の危険性はかなり避けることができると考えています。